【安井春知】本因坊道策 生涯の一局【本因坊道策】

本因坊道策 生涯の一局

解説

道策が自ら本局を「わが生涯の最高傑作は御城碁の春知との碁である。」と答えたそうで、本局がその碁である。
そして、その理由を「春知は当代の逸物にして古人に恥しず、また後年も稀なるべし。しかしてこの対局に於いて、春知の手段、毎着妙ならざるはなし。余もまた思いをきわめ、功を尽くしてこれに対抗し、いささかの遺憾もなく打ち終わらせて、ついに1目の負けにせしは、自ら大いに誇りとするところにして、一生中再び得られざる対局なり。」としている。
道策が名人碁所となって5年後にあたり、正に道策の打ち盛りの時期の碁である。

妙手

上記棋譜、白2(白39手目)のノゾキが妙手だ。
黒38手目に黒1と押したところ、白は当然と思える3でなく、下辺白2へ向かった。
黒3と打たせても下辺2、6と侵入する方が大きいと見たところに柔軟性がある。その後黒も黒A、白B、黒Cと攻め立てるが、白は手順を尽くしてサバキに成功した。

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