【AlphaGo】Google DeepMind チャレンジマッチ第四局【李世ドル】

Google DeepMind チャレンジマッチ第四局

解説

第4局は李(白)が勝利した。
DeepMindのデミス・ハサビスは、AlphaGoは79手目にミスをし、その時点では勝率が70%と見積っていたが、87手目に、その推定値が突如急落したとしている。Ormerodは87手目から101手目を典型的なモンテカルロベースのプログラムのミスと述べた。

李は、AlphaGoが「相場碁」(小さな得を積み重ねて勝ちを目指す碁)を好んでいるようであることから、アマシ作戦を選択し、足早に辺や隅に地を取った。駆け引きに強いAlphaGoであるが、「生きるか死ぬか」の局面に誘導することで、AlphaGoのわずかな得を重ねる力がほとんど無意味になる可能性があると李は考えた。
李は辺や隅に地を取ることに集中し、AlphaGoが中央に模様を張る展開となった。李は白40から48と上辺のAlphaGoの模様を荒らしに行った。AlphaGoは黒47とカタツキで応じると、右辺の白と上辺の白をカラミ攻めにする構想を見せ、4子を捨て石にして黒69と上辺の白を制したかに見えた。李は白72から76としたがAlphaGoは適切に対応し、この時点で解説者らは李の打ち回しが勝ち目のないものだと感じ始めていた。

しかし、「素晴らしい手筋」と表現された、白78のワリコミと82の強手によって、完全に形勢が逆転した。
この手により、中央の白の一団は簡単には取られない石になり、難解な碁になった。黒83・85は適切だったが、黒87から101にかけてAlphaGoは大悪手を連発した。
李は白92と中央に手をつけた時点で優勢となり、安は黒105を決定的な敗着とした。小ヨセに入った段階で、AlphaGoは逆転が不可能であると判断し投了した。
これは、逆転の見込みが無いときには投了するべきだという人間の価値観に見合うよう、AlphaGoが勝率が20%未満であると判断した場合投了するよう設定されていたためである。

中国棋院の古力は、白78を「神の一手」と形容し、この手は全く想像していなかったと述べた。
安も、この一局が「李世乭にとっての傑作であり、囲碁の歴史における名局となることはほぼ確実だろう」と称賛した。
日本棋院の井山裕太も「勝てない相手ではないこと、人間が上回っている部分があることを証明してくれた。セドル九段に敬意を表したい」と李を称えた。李は試合後に、AlphaGoは白番の時が最も強かったと考えていると述べた。

Ormerodは、黒79から87までのAlphaGoの打ち方のまだ分析できていないが、モンテカルロ木探索を用いたアルゴリズムにおける既知の弱点によるものと考えている。モンテカルロ木探索では、重要ではないと判断された局面の木は刈り取られるようになる。そのため、ほぼ一本道の変化がある局面において、その変化の読みを省略してしまう危険があった。

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